USBメモリからのブートにも対応、ネットブック向け軽量OS「Linux Mint 12 LXDE」登場

 Linux Mint開発チームは3月9日、「Linux Mint 12 LXDE」を公開した。UbuntuベースのLinuxディストリビューション「Linux Mint」と軽量なデスクトップ環境「LXDE」を組み合わせたもので、ネットブックなどの低スペックな環境に向けたものとなる。

 「Linux Mint 12」(開発コード「Lisa」)は2011年11月に公開されており、それにLXDE(Lightweight X11 Desktop Environment)0.5を組み合わせた。LXDEは低消費電力、高性能などを特徴とするという。Linux Mint 12はUbuntu 11.10をベースとし、Linuxカーネル3.0を使用している。Firefox、Thunderbird、BitTorrentクライアントのTransmission、VLC Media Playerなども搭載している。また、デフォルトの検索エンジンとして「Duck Duck Go」が採用されている。

 Duck Duck Goはユーザー情報の記録やトラッキングを行わず、検索結果のパーソナライズなども行わない検索エンジンだという。また、Linux Mint 12では検索エンジンを提供する企業などとの収益分配モデルも取っており、Linux Mintユーザーがこれら検索エンジンを使うことにより、検索エンジン企業が得られる収益の一部がLinux Mint側にも分配されるという。

 今回のLXDE版でははじめて、ブートUSBメモリを容易に作成できる「ハイブリッドISO」が用意された。これまでUSB経由でLinux Mintをインストールするには「Startup Disk Creator」や「UNetbootin」といったツールが必要だったが、Linux Mint 12 LXDEではddコマンドやグラフィックフロントエンドを利用してブータブルUSBメモリを作成できる。

 Linux Mint 12 LXDEはLinux MintのWebサイトよりダウンロードできる。対応アーキテクチャはx86で、動作環境としては256MB以上のメモリ、3GB以上のストレージ、800×600以上の画面解像度などが挙げられている。

Linux Mint
http://www.linuxmint.com/