エクセルソフト、新世代マルチコア向けの「インテル TBB ライブラリー」

 エクセルソフト(渡辺光敏社長)は、マルチコアのインテル製プロセッサ向けのマルチスレッド・アプリケーションの開発・並列化を簡素化する米インテルのライブラリー製品「インテル TBB 2.0」の販売を開始した。

 最適なマルチコア・パフォーマンスを実現するために、一般的なアルゴリズムとデータ構造を並列化して提供するC++ラインタイム・ライブラリー。C++アプリケーションからテンプレートを呼び出すだけで並列化を実装できるため、マルチスレッド・アプリケーションをすばやく作成でき、開発者によるコードの並列化、テスト、チューニングなどのスレッド化実装作業を軽減できる。

 実装するテンプレートは汎用プログラミングを利用し、ニーズに応じてアルゴリズムを簡単にカスタマイズできる。また、ライブラリーは自動的に利用可能なコア数を認識、パフォーマンスの適切性を計測できるため、今後コア数の多い新プロセッサがリリースされてもコードを書き直す必要がない。

 このほか、自動並列化やOpenMP規格への対応を提供する「インテル C++ コンパイラー 10.0」、マルチスレッド専用のデバッガー・分析ツール「インテル スレッドチェッカー/プロファイラー 3.1」と併用することで、高性能なマルチスレッド・アプリケーションをより効率的に作成できる。インテル TBBは「インテル C++ コンパイラー 10.0 プロフェッショナル・エディション」の各OSバージョンにも同梱され、GNU GPLv2ライセンスを適用したオープンソース版としても提供される。

 32/64ビットのWindows、Linux、Mac OSプラットフォームに対応するほか、インテル コンパイラー、Microsoft コンパイラー、GNUコンパイラーもサポートする。シングル・ユーザー・ライセンスの価格は、Windows版、Linux版、Mac OS版とも4万740円。

エクセルソフト=http://www.xlsoft.com/

提供:BCN