組み込みLinux向けツールセット「BusyBox 1.23」リリース

 組み込みシステムなどで多く利用されている基本ユーティリティツールセット「BusyBox」の開発チームは12月23日、最新版「BusyBox 1.23.0」をリリースした。細かな機能修正や強化が加わっている。

 BusyBoxはよく使われるUNIXユーティリティの軽量版を単一の実行ファイルに集めたもの。組み込みシステムなどに対しGNU fileutilsなどの機能を提供することを目的としている。機能に一部制限があるツールもあるものの、多くの基本ツールの代替として利用できることから「組み込みLinuxのスイスアーミーナイフ」を標榜している。ライセンスはGPLv2。

 BusyBox 1.23は1月に公開された1.22に続くものとなる。BusyBoxは通常、バージョンアップデート後数週間以内にリリースされるマイナーリリース(1.x.1)を安定版としており、1.23.0は不安定(unstable)と位置づけられている。

 NTP(Network Time Protocol)デーモンのntpd、ログ管理のsyslogd、tftpdなど多数のツールで機能強化が加わった。アプレットで共有する関数などのコードを集めたlibbbでは、usleepフォールバックの実装、ファイル記述間のデータコピーにsendfileを使うなどの機能のほか、バグも修正した。ashシェル、find、udhcpクライアントなども強化されている。

 BusyBoxはプロジェクトのWebサイトより入手できる。

Busybox
http://www.busybox.net/